2025.04.13.UP
DEAN & DELUCAにて~創業者の想いに浸る~
創業者の一人、ジョルジオ・デルーカは
「アメリカの人々に“本当においしい食”を紹介したい」と考え
チーズ好きだった彼は1973年、ニューヨークのSoHoに
チーズ専門店『CHEESE STORE』をオープンしました。
そこにお客として足を運んでいたのが、
友人のジョエル・ディーン。
当時、出版社に務めていた彼ですが、
食への好奇心や情熱が強く共鳴しているとお互いを認識。
二人で上質な食材とキッチンウェアの店をつくることを夢見ます。
そしてついに1977年、二人の夢である
「DEAN & DELUCA」1号店をSoHoにオープンするに至ります。
当時のSoHoに集まっていた、シンプルな美を追求する
クリエイターたちに影響を受け、店内からは余分な装飾を排除。
主役である食の美しさを引き立てる形を確立していきます。
「食」と「シンプルな空間」が見事に結実した瞬間でした。
「シンプル」は人を際立たせ、人生を豊かにする。
私はこの時代の「loft文化」が好きなのは
こうしたマイナスのデザインによる美意識であり、
言うなれば「ありのまま」を受け入れる
型にハメない多様性のムーブメントそのものこそが
本質を極めていく近道だと思うからです。
スケルトンインフィルのインテリアに包まれ、
今日も鮮やかなDELICAに舌鼓です。
[写真 / DEAN & DELUCA Bakery Café 名城公園店]