2025.03.10.UP
今日まで、そして明日から
こんにちは。
ディレクターチームの中尾です。
前回は私が実際に補修したスカジャンに関して書きましたが、今回はその補修した内容と工程について書きたいと思います。
私が特に気になったのは虎が描かれている裏面での生地の傷みやキルティング糸の劣化でした。
以前のブログでも書いたのですが、生地の傷みでは傷んだ生地の裏に新しい生地を貼り付けたり、酷い場合は生地ごと新しくしたりする方法があります。
キルティング糸に関しては入れ直すしかありませんが、キルティング糸の入れ直しは1本ずつの価格となり、総数によっては費用が大きくなります。
費用や状態など総合的に判断して裏面の生地は全て新しいものにし、キルティング糸も新しく入れ直すこととしました。
しかし、全てを依頼すると費用が大きく掛かるため、私も作業することで費用負担の軽減をすることにしました。
内容としては生地の解体とキルティング糸の抜糸は職人の方に、ミシンや裁断の道具は持っていないので、それらを借りて職人の指導の元、生地の裁断とキルティング糸の入れ直しを自分で行いました。
生地をカットするのに裁ちバサミを使用するかと思っていたのですが、裁ちバサミは生地を大きくカットするのに使用し、元の生地に合わせてカットするときはピザをカットするような道具を使用するのは初体験でした。
ミシンも中学校の家庭科ぶりで、久しぶりに扱うのには苦労しましたが時間が経つにつれて慣れていきますね。
出来上がりはこのような感じになりまして、約5〜6時間ほどの作業となりました。
現場監督の仕事上、使うものに違いはありますが工具や手先を動かすのは得意なので作業量として時間は掛りましたがスムーズにでき、仕上がりも及第点ですね。
このスカジャンの補修で大きなものは以上となります。
他には以前の所有者が付け替えたのかリブがポリエステル素材で新しいものなのか、風合いが生地と合っていなかったのでウール素材のリブに付け替えを行いました。
今回はスカジャンの補修内容に関して書かせていただきました。
次回からは私が持っているスカジャンがどういうものかコレクションを一つずつ紹介させていただこうかと思います。
では、また次回の講釈で