2024.09.08.UP
~蒸し暑い夏、涼を求めて山の奥の奥へ・・・~
折越峠は岐阜県本巣郡根尾村に注ぐ根尾川(ねおがわ)の源流に位置し、
岐阜県と福井県の県境に鎮座する越美山地(えつみさんち)にある峠で、
冬季である11月~5月までの半年間は
周辺数十キロ四方は閉鎖されるような奥の奥にある
陸の孤島のようなとても偏狭なエリアだ。
折越とはつづら折りで越える峠という意味が込められており、
事実くねくねと細い林道のような道路に
川が流れているような山間の小道を進んでいった先にある。
地図で見るととても険しい岐阜と福井の県境の山中のど真ん中に存在し、
当然携帯の電波など数十分前から入る事のない道を進んできた先にある。
峠の麓には越波(おっぱ)や越田土(おったど)という
集落(現在は廃集落)が存在し、かつての生活や往来の厳しさを物語る。
誰も来ることのない川底に沈む道をクルマでザブザブ渡り、
そこでチェアリングしながら楽しむ『涼』は
名古屋の街なかで育った私にとっては最高の癒しであり、
川のせせらぎは地球上に存在する最良のサウンドである事に間違いはない。