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2024.08.19.UP

魅せられて

こんにちは。

ディレクターチームの中尾です。

 

前回のブログでは、スカジャンの歴史について語らせていただきました。

今回は、ヴィンテージスカジャンの仕様について書こうと思います。

 

スカジャンはラグランという仕様で作られています。

ラグランTシャツは聞き馴染みがあるのではないでしょうか?

両前身頃、背中、両袖と分かれていて、服としては単純な構造をしています。

前回のブログで書きましたが、こんなところもスカジャンがお土産品としての製造に一役買っていたのかもしれません。

 

生地は、サテン織やベルベッティーン(別珍)が基本なのですが、ごく稀にウール生地や西陣織を使用したものなどもあり多種多様です。

西陣織は生地自体に絵柄を織り込んでいるので刺繍はされていないことが多いです。

 

中に綿が入っているものもあるのですが、戦後の物資が少ない中作られているので綿と一緒にクズ糸が寄せ集めて入れられており、防寒性能は無いに等しいです。

スカジャンはリバーシブルが基本なので、両面が表になり得るのですが寄せ集めの綿が中でズリ落ちないように刺繍の上からキルティング加工がされています。

裏地特有のキルティング加工を表地として活かしているのもスカジャン独自の仕様ですね。

 

襟、袖、裾にはニット地のように織込んだリブがついています。

リブの素材はウールが多いですが、ポリエステルや綿などを使用したものもあります。

ヴィンテージスカジャンは60年以上前に作られているので伸びていたり虫喰いがあったりなど綺麗に残っている方が少ないです。

 

大まかにスカジャンは上記のような部分で構成されています。

次回は、その部分に合わせた補修方法について書こうと思います。

 

では、また次回の講釈で