注文住宅に多い後悔とは?後悔しやすいポイントとその対策を解説 - ハウスジャパン

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2024.09.04 UP

注文住宅に多い後悔とは?後悔しやすいポイントとその対策を解説

自分の理想に近い形で住宅を建てることができる注文住宅ですが、後悔するケースが多いのも実情です。後悔するポイントとして多いのは業者選びや土地選び、間取り構成などです。そのためこれらの後悔ポイントに対して、対策を事前に心得ておくことが重要となります。

そこで今回のコラムでは、注文住宅で多い10の後悔ポイントを取り上げ、どういう後悔が多いのかを紹介。もちろん後悔しないための対策もお伝えします。後悔のない注文住宅にするために、ぜひ役立ててください。

目次

注文住宅で多い、後悔しやすいポイントとは?

家族の理想を叶えられる注文住宅ですが、その分、いろいろなものを詰め込みすぎてしまったり、反対に知識が足りず満足いかない結果になってしまったりすることがあります。そのため、住み始めてから「もっとこうすれば」と後悔してしまう人も少なくありません。

そこで注文住宅を建てる際に、どのようなことで後悔しやすいか、何が失敗しやすいかをあらかじめ把握しておきましょう。今回は、10の後悔しやすいポイントとその対策を解説します。

業者の選び方

家づくりの鍵を握るのは業者選びといっても過言ではありません。家をつくるのはどこに頼んでも同じにはないからです。

一般的に住宅を建てる業者は、「ハウスメーカー」「工務店」「設計事務所+施工業者」の3つがあり、それぞれに以下のような特徴があります。詳しく見てみましょう。

・ハウスメーカー…ハウスメーカーは事業規模が大きいことが特徴です。支社や支店を複数展開しており、そのため施工エリアも広範囲にわたります。全国に展開する大手ハウスメーカー、地域で高い営業力を誇る中小ハウスメーカーに分類することができます。

建材や住宅設備を一括購入および一括管理ができるため、スケールメリットがあります。そのため、規格型の住宅であれば建築コストを抑えることができます。もちろん注文住宅にも対応しています。

・工務店…職人を多く抱え、独自の技術力で量よりも質にこだわって住宅を提供しているケースが一般的です。事業規模は大きくありませんが、その分地域に密着した営業活動を行っています。そのため、その土地の気候や伝統などに対する理解力が高く、土地の事情に合わせたプランを一から作り上げていくオーダーメイド型が主流です。

・設計事務所+施工業者…構造、設備、デザインなど、得意とする分野が異なっているのが特徴です。デザインが得意な所に依頼をすれば、独創性の高い住まいを提案してもらえるでしょう。その設計プランに基づいて施工業者が住宅を施工していきます。デメリットとしては施工費用とは別に、設計料・監理料を設計事務所に支払うため、工務店に依頼するよりも金額が高くなりやすいことです。

このように家づくりを依頼できる業者にはそれぞれ特徴があり、ご自身の思いが家づくりに生かせるかは業者との相性にかかっています。そのため、まずはご自身の理想を叶えてくれそうな業者を選ぶことが重要なのです。

特に注意したいのは得意分野と不得意分野を見極めることです。似たような建築実例が多い印象を受ける場合は、依頼者の意向に適切に応えられていない可能性もあります。事前に、ホームページで実績を確認するほか、モデルハウスに見学に行ったりして、実績を見極めてから業者を選ぶようにしましょう。

また同じ地域で実績があることも重要です。その土地ならではの事情を把握していることで、デザイン・設計の方向性も変わるからです。

家族が一生を過ごす我が家ですから、妥協することなく、安心して任せられる業者を選ぶようにしましょう。

見積もりの比較の仕方

知名度のある会社は安心感がありますが、それだけで決めると後悔することもあります。知名度があるからといって、自分の理想が叶えられるとは限らないからです。また価格だけで決めるのも、後悔につながりやすいのでやめましょう。

注文住宅の見積もりは、3〜4社に依頼するのがおすすめです。2社以下だと相場感が分からず比較検討がしにくく、5社以上になると打ち合わせの回数が多くなることに加えて、比較材料が多すぎて混乱する可能性があるからです。

見積もりを比較する際は、要望が叶えられそうか、予算に見合っているか、などを中心に検討していきます。価格で選ぶ際は、相場よりも高すぎる、あるいは低すぎる会社は候補から外して考えるのが一般的です。

建築コストと予算

注文住宅の場合、建築コストが予算をオーバーすることが少なくありません。そのため、希望通りの住宅にならなかったと後悔してしまうこともあります。

そのようなことがないように、まずは綿密な資金計画を立てることが重要です。現在の貯蓄額や年収、年間支出額などを詳細に算出して、予算がどれだけ確保できるか確認しましょう。

また理想の住宅を建てるにはいくらかかるのか、相場を的確に把握しておくことも重要です。事前にモデルハウスを見学したりして、予算からどれくらいの家が建てられるのかを考えておくことで、予算オーバーを回避するようにしましょう。

それでも予算オーバーになってしまうことがありますので、その際の対処の仕方も把握しておきましょう。一つは予算を削るためのポイントを心得ておくことです。代表的なものは以下になります。

・住宅設備機器のグレードを下げる

・エクステリアなど後回しにできる工事があることを知っておく

・床材や壁紙などのグレードを下げる など

こうしたことで予算を削減することができます。

また、こだわりに優先順位をつけておくことも、予算を削るためのコツです。スキップフロアを設けたい、天窓を付けたい、和室を設けたい、トイレを2つ設置したい、など重要度に合わせて削っていくことで、予算内に収められるようになります。

なおハウスジャパンでは、ライフサイクルコストを考慮した住宅の提案を行っています。ライフサイクルコストとは、建築コストなどのイニシャルコストと、住み始めた後の光熱費やメンテナンス費用などのランニングコストを合わせたコストのことです。

例えば、建築コストを抑えたとしても、メンテナンスや修繕、あるいは光熱費がかさんでしまってはライフサイクルコストが増えてしまいます。そこでハウスジャパンでは、長寿命の建材や断熱性に優れた窓などを標準仕様とし、ライフサイクルコストを大幅に削減しています。

新築時には建築コストがかかる傾向にありますが、住み始めると光熱費や修繕費が想定以上に削減できます。トータルで見た住宅にかかる費用を抑えられるため、子どもの習い事やレジャーなど住宅関連支出以外にも余裕を持たせることが可能です。

土地選び

注文住宅のスタートは土地探しから始まります。しかし土地探しが難しいのは、土地は一点ものであるということです。買い手が決まった時点でその土地は買主のものになってしまい、別の土地を探すことになります。

そのため、理想的な土地を見つけたとしても、アクションが一歩遅かったために手に入れられなかったということも珍しくありません。つまり、土地探しにはある程度のスピード感も大切なのです。

そこで問題になってくるのが、家づくり全体の予算と土地にかける予算のバランスです。理想の土地を見つけたからといってすぐに土地を購入してしまうと、家づくりにかける予算が少なくなってしまい、結局理想の家づくりができないというケースもあります。そのため、土地と建物に使うお金をバランスよく考えながら、土地探しおよび土地購入を進めるようにしましょう。

施工業者が決まっている場合は、土地探しもまとめてお願いしてみるという方法もあります。この場合、全体の予算を把握して土地探しをしてくれるため、予算オーバーになりにくいというメリットもあります。

なお、ハウスジャパンでは、理想の住まいや暮らしが叶うよう、参加無料の「失敗しない土地探し相談会」を開催しています。土地を活かした間取りなどの提案のほか、資金計画など土地探しに関するあらゆることについて相談できます。また、LINEでは販売前の土地情報を先行でお届けしています。これから土地探しを始める方、良い土地がなかなか見つけられない方、土地探しについて不安な方などは、こうしたサービスを活用するのもおすすめです。

周辺の環境や利便性

家を建てる場所の周辺環境は、自分ではどうにもできないという性質があります。例えば、近隣に墓地がある、通学路があり音が気になる、といった環境は自分ではどうにもできません。

つまり、土地の広さや形状、方向などがよくても、こうした周辺の環境をしっかり確認しなかったことで後悔につながることがあるのです。

また、学校までの距離や道、最寄り駅までの坂道、周辺の道路や施設の状況なども暮らしやすさに関わる要素です。これらも事前に確認し、納得した上で土地を決めるようにしましょう。

間取り

注文住宅で、失敗や後悔が多いのは実は間取りです。依頼主の思いが強い部分なのに、完成形をイメージできないまま家づくりが進んだり、ライフスタイルの変化や使い勝手に考慮できていなかったりすると、思い描いていた理想と実際の住み心地が異なることが少なくありません。

後悔するポイントとして多いのが、次に挙げることです。

・日当たりがよくない

・日当たりが良いあまり夏が暑くて大変

・外部からの視線が気になる

・リビングが狭くてくつろげない

・吹き抜け部分の掃除が大変だった

・個室の部屋数が足りないと感じる

・寝室がリビングに近くて、家族の話し声が気になって眠れない

・トイレが狭くて掃除がしにくい

・収納が少なくて不便 など

間取りを考えるには、生活動線や家事動線、家具の種類や理想の配置場所、日当たりや通風、周辺環境、家族構成など、さまざまな要素をうまくまとめることが必要です。そのためには、事前に家族で意見を出し合いながら集約しましょう。

また、家族の希望を的確に担当者に伝えることも欠かせません。施工業者では営業担当者と設計担当者が異なるのが一般的なので、うまく伝達されないこともあります。そのため、伝えたかったことがしっかり設計に反映されているのか確認することも重要です。

家事動線と生活動線

暮らし始めてイメージとのギャップに気付くのが、家事動線と生活動線です。暮らしてみないと実際に動きやすいかどうかが分からないからです。

例えば洗濯をするといっても、洗濯物を集める→洗濯機に入れる→洗濯物を干す→取り込んだ洗濯物をしまう(アイロンをかける場合もある)といったような行動をします。そのため、洗濯物の置き場所、洗濯機、物干し場、収納スペース、アイロンをかける場所を数時間の間に移動する必要があり、それぞれが行きづらい場所にあると移動距離が長くなります。

つまり、家事の時間が長くなって効率が悪くなるだけではなく、大きな負担も感じてしまうのです。こうならないためにも、できるだけ家事がスムーズに行えるように、事前に動線を考えておくようにしましょう。

そのほか、家事動線や生活動線については次のような事例があります。

・玄関と洗面室が遠くて困った

・玄関とキッチンが遠いため、買い物してきた食材を運ぶのが大変

・キッチンから浴室までの動線が遠く、家事を平行しづらい

・ロフトを設けて趣味スペースにしたが、階段の上り下りが面倒であまり使っていない

設計図をもらった後に、自分がどう動くのかシミュレーションしてみると、イメージがつきやすくなります。

内装デザイン

施工会社によって異なりますが、注文住宅は完成するまでに実際に建物内を見られる回数に限りがあります。そのため、仕上がった後に「イメージと違った」ということは少なくありません。

特に注意したいのが壁紙や床材などの色味です。面積対比といって面積の広さによって色の見え方は異なります。そのため、サンプルで確認した色と実際の内装では、イメージが違ってしまうのです。

これらの事情により、以下のような失敗例につながることもあります。

・アクセントクロスを採用したが、浮いてしまった

・居室自体のデザインは良いが、家全体として統一感がなくなった など

統一感がなくなるのは、コンセプトを決めないことが一つの要因です。「あったかい感じ」「スタイリッシュな感じ」「モダンな感じ」など家全体のイメージだけでも伝えておくと、テイストや色味のギャップは起きにくいと考えられます。

配線計画

注文住宅では、設備の配置や種類も自由に決められますが、実際の暮らしをシミュレーションしないと失敗につながることもあります。中でも後悔につながることが多いのがコンセントの数と位置です。暮らしやすさに直結するからです。

特にキッチンでは炊飯器や電子レンジ、ミキサーなどコンセントを必要とする家電製品を多く置くため、事前にコンセントの数や位置を確認しておきましょう。延長コードなどを使用することもできますが、美観を損ねてしまうことも少なくありません。

そのほか、以下のような失敗例があります。

・家具を置いたらコンセントが隠れて使いにくくなった

・充電式の掃除機をしまえるように収納内にもコンセントを付けておけばよかった

・コンセントの数が足りなくて、欲しい家電を諦めている

・扇風機やクリスマスツリーなど季節によって使うコンセントの位置も考えておけばよかった など

また、エアコンの位置をどこにするのかによって、冷暖房効率の良し悪しが分かれてしまうことも覚えておきましょう。しかも注意したいのが室外機の設置場所です。負荷をかけないために、直射日光が当たらない、かつ風通しの良い場所に設置しましょう。

窓の種類や数

住宅の窓は眺望や通風、採光に影響を与えるため、「大きくてたくさんあるほうがいい」と考える方もいるでしょう。ただし、窓の数が多かったり、窓が大きかったりするとその分壁が小さくなるのが通常です。

この場合、耐震性を高めることが難しくなるのに加えて、家具や家電の置き場所が限られてしまい、住みづらく感じるといったことにもなりかねません。

窓のサイズや配置は周辺環境との兼ね合いもあり、理想が叶うかどうかは設計しないと分からない部分もあります。そのため、設計力や提案力、柔軟性などを事前に確かめて業者選びをすることが重要です。

注文住宅で後悔しない家づくりのために

注文住宅を建てる際に、後悔しないためのポイントを4つ紹介します。ぜひ参考にしてください。

後悔しやすいポイントを把握しましょう

せっかく自分の思い通りの家にできる注文住宅にするのですから、後悔や失敗はできるだけ避けたいものです。そのため、注文住宅で後悔・失敗しやすいポイントを把握しておきましょう。

今回の記事では後悔ポイントとして10項目を挙げましたが、その他にも後悔・失敗になりそうなポイントはいくつもあります。具体的に事例を見てみましょう。

・家事動線を優先しすぎて収納が少なくなってしまった

・道路からの騒音が気になる

・浴室に行くのにリビングを通る必要がある

・駐車がしづらい

・デザインを優先したので使いづらい

・造り付けの棚が多すぎて、模様替えができない

・屋外から家の中が見えてしまう

・部屋の仕切りが多く、移動しづらい

・オープンキッチンにしたら、生活感が見えてしまった

・玄関の収納が足りず、物があふれてしまっている

・玄関に窓がなくて暗い など

何を失敗と思うかは人それぞれですが、このような失敗事例を把握しておくことで、自身の家づくりに生かすことができます。

家族でよく話し合いをしましょう

注文住宅はさまざまな要素で構成されます。確認不足などから後悔につながることも多いものです。そのため、家族でよく話し合い、意見を集約しておくことが重要です。

家族で意見をまとめておくと、一人の意見だけで設計が進むことを防げるほか、要望の伝え忘れの防止にもなります。そのため「子どもが遊べる場所をつくっておけばよかった」「洗剤のストックを置く場所が少なかった」といったように、住み始めてから「あそこが違う」「ここが違う」といったことになりにくくなります。現在の住まいでの不満や不便を聞き出しておくことで、新居に反映させることもできます。

家族で意見を出し合った際にはメモに書いておき、担当者に手渡すという方法もおすすめです。

注文住宅に関する知識を身に付けましょう

注文住宅で後悔する要因の一つは、施工業者に任せっきりにしてしまうことです。「プロだからきちんとしてくれる」という考えもあると思いますが、思い込みもよくありません。住宅は、施主と施工業者が一緒になってつくっていくという考え方をすると、後悔しにくくなるでしょう。

そのため、注文住宅に関する知識を身に付けることもおすすめです。何ができて、何ができない、何にお金がかかる、など注文住宅を依頼する側も知識があると、自分の要望を適切に伝えられるようになりますし、打ち合わせもスムーズになります。

理想通りに進んでいない場合も、そのままにせず意見を伝えることで改善に向かうこともあります。

本格的な知識は不要ですが、「家づくりに参加する」ような気持ちで、注文住宅の基礎的な知識を身に付けるとよいでしょう。

モデルハウスを確認しましょう

モデルハウスを訪れるメリットは、そのメーカーで建てた住宅を体感できることです。特に完全自由設計の注文住宅は、規格型の住宅に比べてイメージしにくいのが特徴です。そのため、モデルハウスを体感することで、間取りのイメージや色の構成なども想像しやすくなります。

モデルハウスを見学する際は以下のようなポイントをチェックしましょう。

・部屋の広がり

・部屋の明るさ

・間取り・動線の工夫

・収納量

・キッチンや浴室などの住宅設備

・オプション設備 など

実際のデザインや仕上がりを確認できることに加えて、モデルハウス見学は会社の雰囲気や担当者のレベルを感じ取る大切な機会です。気になることは積極的に質問して、相性がよさそうかどうかも確認しましょう。よりよい業者選びにつながります。

なお、ハウスジャパンでもモデルハウスを展開しており、随時見学が可能です。完成見学会なども実施しており、ご都合に合わせて参加していただくことが可能です。

まとめ

注文住宅は自分の思いを叶えられるというメリットがありますが、その反面、暮らし始めてから後悔を感じることも少なくありません。今回紹介したように、後悔や失敗につながるポイントがたくさんあるからです。

もちろん、後悔を回避する方法もあります。今回の記事では、「後悔しやすいポイントを把握して対策を考えておく」「注文住宅に関する知識を身に付ける」「家族で話し合う」「モデルハウスを体感する」ことをおすすめしました。

せっかくの注文住宅ですから、住み始めてから「これをしておけばよかった」「こうなるとは思わなかった」と後悔しないためにも、今回の記事や家づくり無料相談をぜひ参考にしてください。

マーケティングチーム

記事の著者

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