2023.08.29.UP
暮らしで身に着く◎「防災意識」を高める工夫!
9月1日は「防災の日」。
日常的に防災意識を強めることで、被災時の被害の広がりを抑えたり、復興のスピードを高めたりすることが出来るかもしれません。
本日は「防災の日」について改めて振り返り、
防災意識が自然と身につく工夫をご紹介いたします。
》目次 ・・・・・・
❶ 防災の日って何?
➋ 学びから培われてきた防災意識
➌ 災害に備える暮らし
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■防災の日って何?
「防災の日」は「台風、高潮、津波、地震等の災害についての認識を深め、それらの災害に対処する心構えを準備する」ため、1960年に国により設けられました。
9月1日を含む1週間が「防災週間」として定められています。
発端となったのは1923年9月1日に発生した関東大震災。
東京都を中心に10万人超の死者・行方不明者を出し、約37万棟の住宅が被害をうけました。
■学びから培われてきた防災意識
関東大震災以降も様々な大規模災害が発生し、たくさん乗り越えてきました。
「防災の日」はもちろん、それ以前から人々の中で培われてきた防災意識により、家づくりの考え方もどんどん進化していきました。
【耐震技術】
地震の揺れの力を受け止めて耐え、建物が倒壊しにくくする技術
【免震技術】
地震の揺れの力を受け流し、建物に揺れを伝えづらくする技術
【制震技術】
地震の揺れの力を吸収して軽減し、建物へのダメージを少なくする技術
これらの技術と共に住宅の火災対策も年々進化。
外壁材の性能強化などの耐火構造技術も発展しました。
また、太陽光発電や家庭用蓄電池などによる停電対策も普及してきました。
これらは、東日本大震災での停電や計画停電で不自由な生活を強いられたことも要因の一つではないかと考えられます。
■災害に備える暮らし
お家の構造だけでなく、間取りや暮らし方の工夫も災害対策に繋がります。
例えば、室内には大きな家具を置かず、造り付けの収納やカウンターを活用してみる。
災害時に家具が倒れてくるのを予防したり、倒壊した家具などによるガラスの飛散を防いだり、ケガをする可能性が低くする効果が期待できます。
キッチン付近にパントリーを設けると、日常的なストックだけでなく非常食を含めた備蓄品の保管がしやすくなります。
ローリングストック法(*)などを用いて食品を入れ替えれば、日常的に管理しながら備蓄を確保することが出来るのでオススメです。
パントリーが無い場合は、カップボードに備蓄スペースをつくるのも有効です。
ハウスジャパンで標準設置しているカップボードは、地震の際に戸棚の中味が落ちてきづらいようにする「耐震ラッチ」という部品がついているものも選べますので、災害時も安心です。
また、避難グッズをいつでも取り出せる場所、どこにあるのかが分かりやすい場所に置いておくことも防災の一つです。
玄関クロークに非常用バッグを保管しておけば、ご家族が自然な生活動線の中で避難グッズを認識できます。
これらは、暮らしに必要な食品や飲み水など確保するとともに、自然に避難ルートを意識することができる、収納と防災の両方を考慮した暮らしの工夫のひとつです。
無理なく防災意識を高めることにより、被災時に慌てる可能性を減らし、避難生活を短く、復興や復旧のへの取り組みを容易にすることが出来ます。
いかがでしたでしょうか。
今回は、防災意識が自然と身につく工夫をご紹介いたしました。
以前ご紹介しました「基本的な防災準備」と共に、ご家族で防災について話し合ってみてくださいね。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
*ローリングストック法
普段の食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限を考えて古いモノから消費し、
消費した分を買い足すことで、常に一定の食品が家庭で備蓄されている状態を保つための方法です。
参考:農林水産省HP「https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/guidebook/pdf/stockguide-3.pdf」