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マーケティングチーム
2025.02.05 UP
愛知県西三河の南西部に位置する碧南市。港町として栄え、窯業や鋳物、醸造といった伝統産業と、近代的な輸送用機器関連産業などがバランスよく発展している都市です。財政力が高いことでも知られており、まちづくりにも生かされています。
そんな碧南市の住みやすさや子育てのしやすさについて解説するのが本記事です。暮らしやすさをポイントに、「家を探している」「土地を探している」という方はぜひ参考にしてください。
まずは、碧南市の地理的な特徴や産業構造、基本情報からどのような都市か見ていきましょう。
碧南市は、西三河平野の西側に位置する東西8km・南北12kmと南北に長い都市です。西尾市・安城市・高浜市と隣接しており、西側は衣浦湾に面しています。標高約10m強の碧海台地と矢作川沖積地からなる高低差の少ない平坦な地形も特徴の1つです。
窯業や鋳物、醸造といった伝統的な産業が発達しているのに加え、1957年に衣浦港が重要港湾の指定を受けてからは臨海工業地域としても目覚ましい発展を遂げています。現在では、伝統産業と近代的な輸送用機器関連産業がバランスよく存在しており、商業・農業・漁業と調和の取れた産業構造になっています。
下記の表は、2024年11月30日時点の碧南市の基本情報をまとめたものです。
総人口 | 72,250人 |
男 | 37,126人 |
女 | 35,124人 |
総世帯数 | 30,490世帯 |
引用:碧南市「碧南市の人口(令和6年11月30日現在数)」
2020年に行われた国勢調査をもとに公表された「あいちの人口令和2年国勢調査」によると、人口の多さは愛知県の38市のうち25番目です。中でも特徴的なのは、労働生産人口(15歳~64歳)の割合が大きいことです。62.4%を占めており、愛知県内では14番目に位置しています。
また、「令和5年住宅・土地統計調査-住宅及び世帯に関する基本集計」によると、持ち家率は愛知県平均の59.6%に対して碧南市は67.9%となっており、高い水準にあります。ちなみに名古屋市は46.6%です。
次に碧南市の魅力について、2つのポイントから見ていきましょう。
碧南市の臨海部には世界トップの自動車メーカーをはじめ数多くの企業が進出しており、工業地帯としても知られています。これらを要因に、市の財政状況が良好なのも碧南市の魅力です。
東洋経済による「住みよさランキング2024」では、総合評価で全国111位でした。812市区を対象とした中で、かなり上位に位置しているといえます。さらに、富裕度順位では全国8位に位置しており、財政状況の良好さを示しています。
財政力が安定している自治体においては、市民病院の運営や下水道事業、公共施設といった行政サービスが充実しているのが一般的です。碧南市内を行き来するのに便利な「くるくるバス」が無料で利用できるのも、高い財政力があるからと考えられます。
碧南市内には、西三河地域で唯一の県営都市公園である油ヶ淵水辺公園や衣浦港が眺望できる碧南緑地、明石公園、碧南レールパークといった家族で楽しめる水や緑に触れ合える施設がたくさんあります。
これは碧南市が、良好な生活環境を維持するために、矢作川や油ヶ淵、衣浦港といった自然を活用したり、公園や街路樹といった緑の保全と整備を推進したりしているからです。そのため、のどかで暮らしやすい住環境が広がっています。
「白しょうゆ発祥の地」であり「日本最古のみりん蔵」がある碧南市は、〝醸造のまち〟としても知られています。市内には醤油蔵が6か所、みりん蔵が4か所、味噌蔵が1か所、酒蔵が2か所あるので、蔵巡りを楽しむのもいいでしょう。ほかには、えびせん家族の「スギ製菓」など、有名な企業も点在しており、工場見学も楽しめます。
碧南市の住みやすさについて、2つの角度から見ていきましょう。
碧南市では、市民と風土によって育まれた景色を大切にし、次の世代に残していくためにさまざまな施策を行っています。例えば、2007年3月には「碧南市景色づくり基本計画」を策定し、これに基づいて「景色の共有化」として「みずいろのベンチ」設置事業などを行っています。
「景色の共有化」の取り組みの1つとして、〝景色をみんなのものに〟という思いのもと、身近で親しみの持てる碧南市内の景色を切り取ったフォトコンテストを開催しています。また「景色を眺める場所」として、市内の約30か所に水色のベンチを設置しています。
こうした取り組みが、碧南市内の風景に対する市民の愛着をより強めていると考えられます。
碧南市では、市民が安心して暮らせるよう、犯罪を起こさせない環境づくりに取り組んでいます。例えば、防犯灯の設置を進めているほか、LED化の推進もしています。また、分譲マンションや貸駐車場、店舗などに防犯カメラを設置する際に利用できる補助金制度も、継続的に実施しています。
交通安全対策としては、交通安全教育や、カーブミラーなどの交通安全設備の設置を推進しています。通学路などでの事故を防止するために、危険と判断された場所は道路を拡張したり、歩道を設置したりと道路改良にも積極的に取り組んでいます。
また市役所内の各部署には、道路の陥没や公共施設の破損、ゴミの不法投棄などの情報を受け付ける「市民パトロールメール」を設置。よりよい暮らしを実現するために、問題の早期解決に取り組んでいます。
碧南市での子育てのしやすさについて、代表的な3つのポイントを紹介します。
碧南市では、子育て世帯に対して独自の支援を行っています。代表的な3つの事業を見てみましょう。
碧南市では、妊婦の配偶者またはそれに準ずる方が無料で受けられる歯科健康診査を行っています。市内の指定歯科医療機関において、健診期間内に1回、歯や歯周病の状況や口腔内全般を診てもらうことができます。
パートナーの口腔内の状況が妊婦または乳児に影響することもあるため、一度診てもらうことで乳児のお口の健康維持に役立ちます。
碧南市では、私立高校に通学する生徒を持つ保護者の負担を軽減するために、授業料などの補助を実施しています。
文部科学省でも私立高校授業料の実質無料化を行っていますが、このような補助を除いて実際に負担している金額と保護者の所得に合わせて補助金額が決定されます。条件によって異なりますが、一人当たりの補助金の年額は12,000円~18,000円です。
改正道路交通法施行により、2023年4月1日から自転車に乗る際はヘルメットの着用が努力義務になりました。碧南市ではヘルメットの着用を推進するため、児童・生徒などに対して自転車乗用ヘルメットの購入費に対する補助を行っています。
対象は65歳以上の高齢者ほか、2025年3月31日時点で7歳以上18歳以下の児童・生徒です。補助金額はヘルメット購入費用の2分の1以内で、上限は2,000円です。なお、小学校に入学する前に購入したヘルメットは対象外です。
碧南市では、子育てを応援する事業が充実しています。代表的な3つの仕組みについて紹介します。
碧南市では、妊娠・子育て家庭に対する経済的支援として「出産応援給付金」「子育て応援給付金」の支給を行っています。それぞれ、以下の給付金が支給されます。
・出産応援給付金…妊婦一人につき5万円
・子育て応援給付金…乳児一人につき5万円
どちらの給付金も申請を行うことで対象者となります。「出産応援給付金」は妊娠中、「子育て応援給付金」は赤ちゃんが生後4か月になるまでに申請することが必要です。
碧南市の「プチ保育事業」とは、保育園などに通っていない生後4か月から就学前の児童を、市内の保育園や子ども園で一時的に預かる事業です。
例えば、「下の子の出産のために、上の子を見てもらいたい」「育児疲れを解消したい」といったケースに利用することができます。
碧南市では、赤ちゃんが生まれて自宅に戻った後に、「赤ちゃんお誕生おめでとう訪問」として母子保健推進員や保健師などが自宅を訪問する事業を行っています。
対象となるのは、生後2か月ごろの赤ちゃんのいるすべての家庭です。赤ちゃんの発育状況やママの体調の確認のほか、子育ての相談にも応じています。誕生を記念したグッズのプレゼントもあります。
碧南市では、子どもが健全に成長する手助けとなる取り組みも数多く実施しています。代表的なものを見てみましょう。
碧南市教育委員会では、市役所の5階に教育相談室「ひだまり」を開設しています。臨床心理相談員が常駐しており、「登校したがらない」「言葉が遅い」「落ち着きがない」「人間関係がうまくいかない」「いじめられやすい」といった子育て中の不安を専門家に相談することができます。
相談方法は、来室(予約制)と、電話相談があります。
自動車や機械金属加工関連企業のほか、製菓会社や醸造所が点在する碧南市は〝ものづくりのまち〟としても知られています。そんな特徴を持つ碧南市で、ものづくりを通して創造性豊かな人を育てることを目的に活動しているのが「碧南市少年少女発明クラブ」です。
クラブ員は、市内の小学3~6年生と中高校生。技術経験が豊富な指導員が指導する定例活動を年間10回実施しているほか、紙飛行機大会やコンテストへの挑戦なども行っています。
碧南市では、教員を目指す大学生などを「ハートフレンド」として市内の小中学校に派遣する事業を行っています。教室の中で孤立しがちな子どもの話し相手となったり、いじめや不登校の防止あるいは早期解決のために家庭を訪問したりする活動も行っています。
碧南市における「不登校児童生徒率」や「いじめ認知率」は全国平均や愛知県平均よりもおおむね低くなっていますが、こうした独自の事業が貢献していると考えられます。なお、碧南市の不登校児童生徒率といじめ認知率(ともに2021年度)は以下になっています。
不登校児童生徒率(2021年度) | いじめ認知率(2021年度) | |
碧南市小学校 | 1.7% | 0.44% |
愛知県小学校 | 1.38% | 6.18% |
全国小学校 | 1.31% | 8.04% |
碧南市中学校 | 3.11% | 0.42% |
愛知県中学校 | 5.43% | 2.87% |
全国中学校 | 5.06% | 3.03% |
碧南市で暮らし始めたら、ぜひお出かけしてほしい人気のスポットを厳選して紹介します。
碧南市港南町2-8-2
「JERA park」は、碧南火力発電所の地域共生施設です。かつては「へきなんたんトピア」として親しまれていました。敷地内には「JERA museum HEKINAN」「JERA garden HEKINAN」「JERA forest HEKINAN」の3つの施設があり、大人も子どもも一日中楽しめます。
「JERA museum HEKINAN」は最新の技術やプロジェクトに触れる体験型ミュージアムで、地球環境とエネルギーの関係についても学べます。また「JERA garden HEKINAN」は、約7haの広さを有する「癒しとコミュニケーション」をテーマとする施設で、水遊びができるじゃぶじゃぶ池やハーブガーデンなどの庭園でゆっくり過ごすことができます。
碧南市明石町6-11
大型アトラクションも楽しめる「明石公園」は、碧南市民から「こども遊園地」として親しまれています。シンボルは高さ30mの観覧車で、衣浦港を一望できます。そのほか、ゴーカートやメリーゴーランド、サイクルモノレール、おとぎ列車などのアトラクションに加えて、フィールドアスレチックやパターゴルフ場などもそろっています。
休日には、スタンプラリーや大道芸などのイベントも開催しています。約250本のソメイヨシノが花を咲かせる春には、花見を楽しみに訪れる市民でにぎわいます。
碧南市江口町3-15-3
碧南市農業活性化センター「あおいパーク」は、農業が盛んな碧南市ならではの農業と食と健康をテーマにした体験型交流施設です。市内で生産された野菜などがそろう産直市があるほか、レストランやハーブの風呂なども楽しめます。
特に人気なのが「もぎとり体験」です。8,350㎡の広大な敷地で、いちごやメロン、にんじんやキャベツといった野菜の収穫が体験できます。
碧南市浜町2-3
「碧南海浜水族館」は、日本沿岸の魚類を中心に260種類を展示している水族館です。矢作川や伊勢湾、三河湾の魚などの展示もあり、地域性を感じられる展示内容も特徴の1つです。バックヤードツアーなどのレギュラーイベントのほか、特別展なども多彩に開催しています。
「水-森から海へ-」をテーマに、遊びながら学べるような参加体験型展示を導入した「海の科学館」も併設されています。
碧南市の建築実例の1つとして紹介するのが、「あったらいいな」を全部カタチにした「共働き夫婦のおしゃれで機能的な家」です。建築士と一緒にオンリーワンの住宅を創れるブランド「h.IDEA-ハル・イデア」だからこそできた、理想のライフスタイルを叶えつつ、ときめくものを沢山つめこんだ「すべてが主役」のお家です。
清潔感のある白を基調にしたラップサイディングが印象的。グリーンの屋根がアクセントになっており、白をより際立たせています。
玄関に入ってすぐ目に入るのが、吹き抜けに設置されたスケルトン階段。玄関ホールを明るくするために、日差しを取り込む高窓と地窓を設けているのもこだわりです。
主寝室は、アクセントクロスとして採用した癒し効果のある深いグリーンと、ロールスクリーンのオレンジとのカラーリングが特徴的。大容量のWICも併設されています。
碧南市の建築実例の2つ目は、モダンスタイルが印象的な「収納充実なハイセンスの家」です。定額制で憧れの自由設計が叶う「d.cross」で建てた、たっぷりと時間をかけてこだわりを実現したお家です。
ブラックとグレーのコントラストがエレガントさを感じさせる外観。上品さも兼ね備え、空の青にも映えています。
海外のモダンスタイルをイメージしてブラックで統一したキッチン・ダイニング。ガラスのペンダントライトや間接照明も、醸し出されるゴージャスな雰囲気に一役買っています。
大容量のWICには上下2段のハンガーパイプを設置。上部に枕棚を設けることで、さらに効率的な収納を可能にしています。
碧南市の建築実例の3つ目は、美容と健康にも配慮した、ついついのぞきたくなるような「自宅サロンのある家」です。自由設計が叶う定額制の「d.cross」によって、自宅サロンと住宅を兼ね備えたお家が完成しました。
キューブ型の外観が特徴的です。玄関上の大きなピクチャーウィンドウに加えて、複数設けた縦長の窓が室内にたっぷりの日差しを取り込みます。
木目の温かみが感じられるLDK。建具や家具もダークトーンに統一することで、重厚感を演出しています。
2階のサロンスペースは、明るく清潔感のあふれる優雅な雰囲気に。同じ建物内なのに、1階のダークトーンを基調とした空間とはまるで別の印象になっています。
豊かな財政力がまちづくりにも生かされている碧南市。行政サービスの充実は子育て支援にも及んでおり、住みやすさ、子育てのしやすさに優れた都市と感じられたのではないでしょうか。
自然を生かした緑地や公園なども多く、碧南市民の多くがその景色を大切にしているように思われます。そんな碧南市の特徴に精通し、家づくりに役立てているのがハウスジャパンです。
「定額制自由設計」住宅や「企画設計」住宅、注文住宅、建売住宅など幅広いブランドを用意しており、オーナー様の意向を叶えることができます。しかもすべての住宅で、「長期優良住宅仕様×許容応力度計算」を実施しており、〝長期にわたって安全かつ快適に住み続ける暮らし〟を提案しています。
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