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マーケティングチーム
2025.01.15 UP
商業・農業・工業がバランスよく栄えている街として知られる安城市。都会でもなく、田舎でもないことも人気の理由で、愛知県では7番目に多い人口を抱える都市です。エリアごとに特徴が異なるのも、住みやすさにつながっているようです。
本記事では、そんな安城市の住みやすいポイントや子育てのしやすさについて解説します。「家を建てたいけれど、どこがいい?」と迷っている方はぜひ参考にしてください。
まずは、安城市の地理的な特徴や歴史、基本情報からどのような都市か確認しましょう。
安城市は、名古屋市から約30キロ圏内に位置する愛知県中央部にある都市です。安城市のシンボルとされるのが、永享年間(1429~1440年)に和田氏の居館として築かれた安城城(址)です。徳川家康の先祖である安城松平家が4代にわたり50年居住しており、「家康天下取りの始まりの地」としても知られる、歴史ある街です。
安城市の夏の風物詩が、1954年にスタートした「安城七夕まつり」です。仙台市と平塚市と並んで「日本三大七夕」の一つと称されています。
竹飾りのストリートが日本一長いとされるほか、2013年には13,809枚の短冊を付けた竹が「竹にかけられた最も多い短冊の数」として世界記録に認定されています。
下記の表は、2024年11月1日時点の安城市の基本情報をまとめたものです。
総人口 | 187,903人 |
男 | 96,191人 |
女 | 91,712人 |
総世帯数 | 79,755世帯 |
引用:安城市「人口・世帯数」https://www.city.anjo.aichi.jp/shisei/tokei/jinkousetai.html
2020年に行われた国勢調査をもとに公表した「あいちの人口令和2年国勢調査」によると、愛知県の38市のうち7番目に多い人口を抱えています。
また15~64歳までの割合が64.1%で、愛知県の市町村では6番目。生産年齢人口の割合が多く、活気のある都市といえます。
次に安城市の魅力について見ていきましょう。
安城市は、2016年に「健幸都市推進プロジェクト」を開始し、「健康」の視点を取り入れて都市づくりを行っています。そのキーワードが「健幸(ケンサチ)」。市民が豊かな生活を送るためには行政サービスの充実はもちろん、医療・福祉への取り組みが必要として、「健康」「環境」「経済」「きずな」「こども」という5つの分野を充実させ、「幸せつながる健幸都市」を目指しています。
第8次安城市総合計画の後期計画「ケンサチ2.0」では、目指す都市像を「幸せつながる健幸都市 安城」としています。健康的に暮らすことに加えて、趣味や社会貢献によって生きていることの喜びを実感できる都市を目指し、まちづくりを進めています。
安城市では「明治用水」の恩恵を受けて、明治時代から農業が盛んに行われるようになっています。しかも特徴的なのは、農業のほかに畜産や養蚕、果樹栽培などを取り入れた多角形農業が普及したことです。こうした仕組みが全国から注目を集め、農業の先進国であるデンマークにちなんで「日本のデンマーク」と呼ばれるようになりました。
その一方、隣接する豊田市の影響を受けて、自動車産業を主体とする産業都市としても発展しています。また、安城駅を中心に都市化も進んでいるため商業も発達しています。
このように安城市では商業・農業・工業がバランスよく栄えており、安定した雇用も実現しています。
安城市の住みやすさについて、2つの角度から見ていきましょう。
安城市はエリアごとに特徴が異なり、住みやすい環境を選ぶことができます。それぞれのエリアについて、特徴を見てみましょう。
安城市の北部に位置するエリアで、名鉄名古屋本線および西尾線「新安城駅」、西尾線「北安城駅」の2つの駅があります。新安城駅周辺は商業施設が充実しているほか、国道1号が横断しています。そのため、交通アクセスがよく、若いファミリー層にも人気のエリアです。
安城市の中心的なエリアです。JR東海道本線「安城駅」、名鉄西尾線「南安城駅」「碧海古井駅」の3駅が利用できます。市役所や図書館などの公共施設のほか、商業施設もそろっており、利便性に優れた環境が整っています。そのため若者から高齢者まで、幅広い世代にとって住みやすい街といえるでしょう。「安城七夕まつり」も行われます。
JR東海道新幹線の「三河安城」駅があるエリアです。JR東海道本線も停車するため、電車移動がしやすいエリアといえます。
駅前には飲食店やスーパーなど生活利便施設が豊富で、暮らしやすい住環境が整備されています。単身赴任者や遠方への出張が多い方、旅行が好きな方などの居住地としてもおすすめです。
名鉄西尾線「桜井駅」の周辺エリアです。落ち着いた住宅街が広がっており、子育て世代に評価が高いことで知られています。教育機関のほか、商業施設や公園なども点在しており、小さな子どもがいる世帯にとっては特に生活しやすいでしょう。
安城市の南西部は、「デンパーク」や「丈山苑」、「油ヶ淵水辺公園」など自然を生かした施設がたくさんあるエリアです。電車の駅からはやや遠いため、マイカー移動におすすめのエリアです。その分、自然豊かな環境が広がっています。
このように安城市内はエリアごとに特徴が異なるため、お気に入りのエリアを探してお住まいになるのもおすすめです。
安城市内には、名鉄名古屋本線、名鉄西尾線、JR東海道本線、東海道新幹線の4つの路線が通っています。愛知県には新幹線が停車する駅が3つありますが、このうちの一つが「三河安城」駅です。新幹線を利用すれば、名古屋駅まで約12分で行くことができます。このほか、名鉄名古屋本線とJR東海道本線のどちらからでも名古屋方面にアクセスができます。
また、マイカーでの移動も便利です。北部を国道1号、南部を国道23号が横断しており、周辺の都市に出かけるのにも便利です。
安城市内を行き来するには、公共施設や商業施設を巡回するコミュニティバス「あんくるバス」の利用もおすすめです。1回の乗車は100円で、1か月の定期券は1,000円なので、気軽にお出かけすることができます。夏休みなどには、小中学生を対象に無料キャンペーンなども行われます。
安城市では、待機児童ゼロを目指すなど子育てしやすい環境の構築を目指しています。ちなみに2023年4月時点で保育待機児童ゼロを達成。しかも、第一希望の保育園への入園率は91.6%となっており、行きたい保育園に入れる環境が整っているといえるでしょう。
このような安城市の子育ての状況について、代表的な3つのポイントを紹介します。
安城市では、出産から就学に至るまで幅広い行政サービスを展開しています。代表的なサービスを見てみましょう。
安城市では、第2子以降の低年齢児保育を無償化しています。対象は3歳児未満の子で、第1子の年齢や入園の有無、世帯の年収に要件はありません。
毎月42,000円を限度に給付金として支給されます。企業主導型保育施設を含む認可外保育施設や一時保育、病児・病後児保育なども対象です。
安城市では、安城市立小中学校に在籍する児童・生徒の給食費を無料にしています。安城市内に住所登録されている児童・生徒の場合、手続きの必要はありません。
また、アレルギーなどの理由で恒常的に学校給食を食べない場合、給食費相当分の補助金を交付しています。
安城市では、不妊で悩んでいる方に対して医療費の一部を助成し、不妊治療をサポートしています。制度は、「一般不妊治療等助成制度」と「生殖補助医療費助成制度」の2つあります。
「一般不妊治療等助成制度」は、ホルモン療法や人工授精などが対象で1夫婦について10万円まで。「生殖補助医療費助成制度」は、胚移植などの生殖補助医療が対象で1夫婦について20万円まで助成されます。
「あんじょうファミリー・サポート・センター」とは、子育ての手助けをしてほしい人と、手助けをしたい方を結ぶ有償ボランティア事業です。以下のようなシーンで利用できます。
・保育園や学童保育の終了後の預かり
・保育園への送り迎え
・通院や冠婚葬祭、兄弟姉妹の学校行事、買い物などの際の預かり
・健診の付き添い など
利用する場合は依頼会員になる必要があります。また利用時には、子ども一人につき1時間600円~の利用料金がかかります。
安城市内には行政機関が運営する子育て関連の施設が点在しており、さまざまなシーンで利用できます。代表的な施設について紹介します。
安城市の中心部にある子育て支援総合拠点施設のことで、通称あんぱ~くと呼ばれています。館内には子育ての情報や出会いの場を提供する「子育て支援センター」、子育て支援アドバイザーによる相談を受け付けている「あんぱ~く利用者支援窓口」などがあり、子育てに関するさまざまな施設や機能が利用できます。図書館と連携して、絵本や育児関連本の貸し出しも行っています。
子育て世代の親子の交流の場として利用されているのが「つどいの広場」です。「あんぱ~く」の中にある「あんぱ~くほっとスペース」に加えて、「北部ほっとスペース」「アンフォーレほっとスペース」「ほのぼのひろば」の4か所が安城市内にあります。子育て支援に関する情報の提供や、講習なども行っています。
安城市では、定期的に教室・講座を開講しています。中でも子育てに関わる以下のような教室を開催しており、子育て世帯の支援を行っています。
・パパママ教室えいよう編
・パパママ教室べんきょう編
・母乳(おっぱい)準備のぷち講座
・離乳食教室
・健康づくりきっかけ教室~子育てママ編~
安城市では、2028年までの教育に関する指針を示す「安城市学校教育プラン2028」を2019年に策定しています。この中で、取り組むべき方向性として「学び合いを重視した学習」「道徳教育や情報モラル教育など心の教育の推進」などを挙げています。
具体的な例の一つとして挙げているのが「少人数学級」の実施です。少人数学級を実施する目的については「児童生徒一人一人の個性や能力に合わせて、きめ細やかで豊かな学びを実践するため、また、自ら問題を発見し、解決する能力を育成するため」としています。
「少人数学級」について、文部科学省や愛知県教育委員会では35人学級の促進を行っていますが、安城市ではより細かな指導を実現するために、小学校1・2年生では30人程度の学級編制を行っています。
安城市で暮らし始めたら、ぜひお出かけしてほしい人気のスポットを厳選して紹介します。
安城市赤松町梶1
出典:[デンパーク]、安城市、クリエイティブ・コモンズ・ ライセンス 表示 4.0 国際
赤松町にある「花とみどり」をテーマとするガーデンパークです。一年を通して、約3,300種30万株もの花々を楽しむことができます。広大な園内にはカフェやレストランなどのほか、バーベキューも楽しめます。また、室内遊び場「あそボ~ネ」、メルヘン号など子どもに人気の施設も豊富にそろっている上に、イベントや体験教室なども定期的に開催されています。
安城市堀内町安下1-1
出典:[堀内公園]、安城市、クリエイティブ・コモンズ・ ライセンス 表示 4.0 国際
「堀内公園」は、堀内町にある総面積約5.9ヘクタールの「花とみどりとメルヘンの里」です。「花」「みどり」「メルヘン」の3つのテーマから構成される園内にはシンボルの観覧車のほか、メリーゴーランド、ふわふわドーム、バッテリーカーなど、子どもに人気のアトラクションがそろっています。芝すべりやちびっこ広場、すくすくランドなど、ここでしかできない遊びもたくさんあり、一日中いられる自然豊かな公園です。
安城市和泉町大下23-1
安城市マーメイドパレスは、デンマークにゆかりがあるアンデルセン物語の「人魚姫」をイメージキャラクターにしたレジャープールです。流水プールや造波プール、ウォータースライダー、リハビリプール、幼児プール、25mプール、ジャグジーなど豊富なプールがあり、子どもから高齢者まで一年中楽しめます。施設内にはトレーニングルームやスポーツショップもあります。
安城市桜町289-1
出典:[2023安城公園桜まつり]、安城市、クリエイティブ・コモンズ・ ライセンス 表示 4.0 国際
「安城公園」は、安城市役所に隣接する松林に囲まれた公園です。園内には約200本の桜の木があり、市内屈指の桜の名所となっています。毎年春には「安城桜まつり」が開催されています。
複合遊具や砂場、ドームジムといった子どもの遊び場があるほか、フラミンゴやオオヅル、鹿、ポニーなどがいる動物舎もあり、安城市民の憩いの場として利用されています。
安城市の建築実例の一つが「ハイセンスなグレー×モダンの家」です。「岡崎市モデルハウス(中島ⅠA棟)」の間取りを参考にした、モルタルデッキの中庭があるお家です。
モデルハウスを見て気に入った中庭のある住まいを実現。塗り壁の外壁や片流れ屋根も印象的です。
「グレー」なモダンスタイルが特徴的なLDK。勾配天井によってリビング・ダイニングの空間の広がりが強調されているほか、高窓から差し込む光が室内をより明るい印象にしています。
洗面室と脱衣室、ウォークインクローゼットが続くスペース。洗う、干す、収納するまでの動作がワンフロアで完結する間取りになっています。
愛知県で7番目に人口が多い安城市。エリアごとに住環境が異なっているのが特徴で、利便性を優先した都会派、ゆったりとした自然派、どちらも理想の暮らしが叶います。
子育てに関する行政サービスが整っており、待機児童ゼロを達成している年があるのも魅力です。また小学校低学年では30人程度以下の少人数学級を実現しており、きめ細やかな教育体制にも期待が持てます。
安城市内はエリアごとに特徴が異なることから、どのような希望にも応えてくれるハウスメーカーの存在が心強いでしょう。そこでおすすめなのが、安城市内でも数多くの住宅を建てているハウスジャパンです。
自由設計なのに価格が明確に分かる「定額制自由設計」住宅や、自分好みに選べる「企画設計」住宅、完全フルオーダーの注文住宅、こだわりを実現する「CUSTOM建売」など幅広いブランドを用意しており、オーナー様の意向に応えています。家づくりへのこだわりが感じられるモデルハウスもご案内できますので、お気軽にお問い合わせください。