犬と快適に暮らす家とは?犬が過ごしやすくなるポイントやアイデアも! - ハウスジャパン

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2024.10.30 UP

犬と快適に暮らす家とは?犬が過ごしやすくなるポイントやアイデアも!

「愛犬はペットではなく家族の一員」と考える愛犬家は多いもの。散歩に出かけたり、一緒に遊んだりと、家族である愛犬とともに過ごす毎日は、人生を豊かにしてくれるかけがえのない時間です。

しかし、愛犬との毎日をもっと楽しく過ごすため、そして愛犬がもっと生き生きと過ごすためには、家づくりの段階から気を付けたいポイントもあります。そこで本記事では、犬の習性や特徴、喜ぶことなどを踏まえて、愛犬が快適に暮らすためのポイントやアイデアを紹介します。愛犬との暮らしをもっと楽しく快適にするために、ぜひ参考にしてください。

目次

犬が過ごしやすい家とは?

愛犬が快適に暮らすには、「階段の上り下りが苦手」「爪を立てて走る」「一人は苦手」などの犬の習性を理解した上で、家づくりを考えることが必要です。この項目では、犬が過ごしやすいのはどのような家かを解説していきます。

歩くときも走るときもすべらない

愛犬にとって最適な床材にはいくつかの条件があります。中でも優先したいのがすべりにくさです。床がすべりやすいと歩きにくいだけではなく、走ったり跳んだりする際に踏ん張りが効かないためケガをすることがあります。また足腰に負担がかかってしまうため、関節などを痛める原因にもなってしまいます。

フローリングにこだわらない場合、おすすめの素材はコルク材などでできている床材です。また、毛足の短いカーペットやペット対応のクッションフロア、タイルカーペット、防滑ビニル床シートなどが最適です。

フローリングにこだわりたい場合は、合板フローリングよりもすべりにくい無垢材のフローリングがおすすめです。ただし、まったくすべらないわけではないので、無垢材専用の滑り止め商品などですべりにくくすることも検討してください。

くつろげる専用のスペースがある

犬は群れを作って暮らす習性があるため、一人でいることは苦手です。猫のように自分だけの時間を楽しみたいという気持ちもなく、一緒に暮らしている人間や他のペットのことは仲間と認識しています。

そのため、家族のそばにいつでもいられるように、リビングに専用のドッグスペースを作ると安心して過ごせるでしょう。家族の気配を感じつつ、自分だけのプライベート空間で落ち着くことができる上、休憩や食事をとる場所、寝る場所としても使うこともできます。

リビングのスペースに余裕がない場合は、階段下などのデッドスペースを上手に活用しましょう。

自由に動き回れるレイアウトになっている

犬にとって、運動をしたり遊んだりすることは、適正体重を保つために不可欠です。また運動不足になると、ストレスがたまる犬もいます。もちろんそのために散歩に出かけますが、ずっと散歩に出かけるわけにもいきません。そこで、家の中を自由に動き回れるような間取り構成にしたり、動線を設けたりするのがおすすめです。

活動量の多い愛犬ならリビングと廊下を使って回遊動線にしたり、廊下を長くしたり。愛犬の運動能力や年齢などを考慮して、最適なレイアウトを考えましょう。

庭で遊ぶことができる

家の中で動き回るのも限界がありますので、愛犬が遊べるように中庭や前庭を設けるのもよいでしょう。リビングとつながったウッドデッキから中庭や前庭に出られるようにすれば、家族に見守られて愛犬ものびのびと走り回ることができます。

またボールなどのおもちゃを置くほか、ドッグランのようにトンネルやスロープなどの遊具や障害物を置くと愛犬の運動量を増やすことができます。ドッグランでは他の犬がいて自由に遊べないこともありますが、我が家の庭でなら飼い主とのコミュニケーションも取りやすく、愛犬も満足して遊べるはずです。

危険な場所が少ない

家の中で過ごす時間の多い愛犬にとって、危険な場所はなるべく減らしましょう。中でも、階段は愛犬にとって適度な運動をするのにぴったりの場所ですが、すべって落ちることもあります。

特に小型犬やシニア犬の場合は、階段の段差を跳び上がるのに苦労することもあります。また、愛犬がやがて老いていくことを考えると、最初から階段の段差をゆるやかにしておくのがおすすめです。

建築基準法では、一般住宅の場合の階段寸法は蹴上23cm以下、踏面は15cm以上、階段と踊り場の幅は75cm以上という決まりがあります。愛犬の体の大きさや足の長さなども考慮して、階段の段差も考えましょう。

犬と暮らす家のポイントとは?

犬には、「散歩が好き」「なんでもニオイを嗅ぐ」「食べられるものは食べてしまう」などの習性があります。これらを把握した上で家づくりを考えることで、犬のしつけがより楽になるほか、さらに楽しく暮らせるようになります。この項目では、代表的な5つのポイントについて解説します。

外につながる場所には柵を設置する

玄関やリビングの窓など、外に出られる場所は愛犬の脱走ルートにもなってしまいます。そのため、ペットフェンスやペットゲート、脱走防止柵などを設置するようにしましょう。

狩猟犬として活躍する犬がいるように、犬は本能的に獲物を追いかける習性、つまり狩猟本能が備わっています。そのため、視線の先に見つけた動くものを夢中になって追いかけたりして、犬が家から飛び出してしまうこともあるのです。

愛犬が家から飛び出してしまうと、迷子になって帰ってこられなくなったり、交通事故に遭ったりしてしまうこともあります。そのため、屋外につながるルートを塞いでおくことで、脱走を防止することができます。

危険な場所には入れないような対策を

好奇心が旺盛な犬は、気になる場所に入ってしまうことがあり、それがケガや事故につながることもあります。特に危険なのはキッチンです。食べ物を誤飲したり、熱い鍋をひっくり返したり、油が跳ねて火傷したりする危険もあります。

安全性を優先する場合は独立型キッチンにして、愛犬を侵入させないようにしましょう。対面キッチンを希望する場合は、ペットフェンスなどで犬の侵入を防ぐような工夫をすることが重要です。

また浴室も愛犬の事故が起きやすい場所です。犬が開けられないようなドアにしたり、鍵を付けたりすることがおすすめです。シャンプーや石鹸を誤飲する事例も報告されていますので、防止するために扉付きの収納ボックスを置いたり、棚を上のほうに取り付けたりすることも検討しましょう。

汚れに強い建材の採用も

犬は活動量が多い上に尻尾を振ったり、身震いしたりするため、犬のいる家は毛やフケなどで床や壁が汚れやすい傾向があります。そこでおすすめしたいのが、汚れを拭き取りやすい建材を選ぶことです。例えば、水だけで汚れが落ちるペット用のクロスもあります。

他にも、犬がよくいる場所には、タイルカーペットやはめ込み式のコルクマットなどを敷くことも検討しましょう。汚れたところだけを交換できるため、コストをかけずにきれいな状態を保つことができます。

また後述しますが、汚れを家の中に持ち込まないことも重要です。散歩が大好きな愛犬でも、玄関に洗い場を設ければ体に付いた土や泥、草などが落とせるので、家の中も汚れにくくなります。

トイレ周辺には窓や換気扇を

犬のにおいは、排泄物のほか、汗腺や皮膚線、歯垢・歯石などからも発生します。定期的なシャンプーや歯磨きなど、愛犬を清潔に保つことはもちろん、住宅内でできるにおい対策をしっかりすることが重要です。

トイレやペットスペースの周辺に換気扇などの換気システムや通風用の窓を設けるほか、消臭効果のある床材や壁紙を選ぶようにしましょう。オスかメスかによってもトイレの仕方が異なりますし、トイレが上手な愛犬もいれば、苦手な愛犬もいます。そのため、事前に愛犬のトイレの様子を確認しておくのもよいでしょう。

ダニやノミの発生を抑制

愛犬にとってダニやノミなどの寄生虫は、命に関わる病気につながる可能性もあります。そこで注意したいのが室内の湿気対策で、適切に湿気対策を行うことが愛犬の健康にとって欠かせません

住宅は気密性と断熱性を高めることで結露が起きにくく、カビやダニの発生・繁殖も抑制します。また風通しがよくなるように、住宅の位置や隣家との距離、風の通り道などを考えて窓を設けると効果的です。

また、一戸建て住宅には24時間換気システムを取り付けることが義務付けられていますが、換気には第1種換気、第2種換気、第3種換気の3つの種類があります。給排気の仕組みが異なり、メリット・デメリットがありますので、工務店やハウスメーカーの担当者に最適なものを提案してもらうのもポイントです。

犬と快適に暮らすためのアイデア5選

ドッグフードのストックを置いておく収納スペースなど、犬を育てるのに「こんなのがあったらいいな」「これがあったら便利」ということがあります。代表的な5つを紹介しますので、家づくりの参考にしてください。

愛犬専用の収納スペースをつくる

愛犬と暮らすには愛犬用のアイテムがいくつも必要です。日常的に使うものとしては、ドッグフードやおやつ、トイレシート、ブラッシングやシャンプー用品、歯ブラシ、ウエットティッシュなどがあります。また、動物病院に連れていくときなどに必要なキャリーケース、お散歩用のリードや首輪の予備なども必要です。

こうした愛犬用のアイテムを収納できる専用スペースを設置しておくと、整理整頓がしやすくて室内がスッキリする上、時間の無駄も省けます。例えば、ドッグフードやおやつはリビングの一角、ブラッシングやシャンプー用品などは洗い場の近くといったように、愛犬の習慣や家族の生活スタイルなどを考慮して収納スペースを設けておくことで、必要なときにすぐに取り出せます。ストックの管理も簡単になるため、慌てて買いに行くということもありません。

外を眺められる窓を設ける

犬は動くものに興味を示す習性があり、窓の外を眺めることが好きなワンちゃんも多いのではないでしょうか。その一方、外から物音がするのに何か分からない場合は、ストレスに感じることもあります。そのため、外の様子が眺められる窓を設けるのがおすすめです。

愛犬のために窓を設ける場合は、愛犬の体の大きさに合わせて見やすい場所にしましょう。リビングや玄関の脇など、犬の目線の高さを考えて配置するのが理想です。

留守番をしているときには、飼い主の帰りを待って窓の外を眺めていることもあります。玄関につながる通路が見えるような窓であれば、愛犬も安心して留守番ができるかもしれません。

庭を設置する

マイホームに庭があると、愛犬のストレス解消や運動不足解消などに役立ちます。自由に動き回れて、適度な運動ができるからです。一緒に遊ぶことで家族とのコミュニケーションが深められるほか、愛犬の健康管理もしやすくなるといったメリットがあります。

おすすめは中庭です。住居内に採光がしやすくなるだけではなく、通風もよくなるでしょう。そのため、室内のカビやダニ、湿気対策になり、住宅の寿命を長くすることにもつながります。もちろんカビやダニなどの発生が抑制されると、愛犬も飼い主も健康的に暮らせます。

お散歩がしやすい配慮を

犬が散歩を好きな理由は、外に出られる開放感や日光浴、刺激的なものとの出会いなどいろいろとあります。

そのため、お散歩は日課の一つとなるのが一般的です。毎日繰り返すことですから、楽にできるように工夫をしたり、仕組みを作ったりしておくと、暮らしの無駄が省けてより快適になります。

そこでおすすめがお散歩グッズの収納スペースです。玄関まわりにお散歩に必要なグッズが置いてあると、お散歩に出かけるのもスムーズになります。

リードやハーネス、首輪を掛けるフックを設置したり、エチケット袋やティッシュ、ビニール袋などが入っているマナーバッグ、水筒やおやつケース、ブランケット、レインコート、夜間用のライトなどを置けるスペースを設けたりしておきましょう。クロークを設ける場合は、棚の高さを変えられる可動棚がおすすめです。

また、持ち帰ってきた排泄物をトイレに流す場合はトイレと玄関が近い間取りにする、ゴミとして捨てるのであれば玄関まわりにゴミ置き場を置くスペースを確保するといったことも考えましょう。

洗い場を設ける

散歩に行く回数は愛犬によってまちまちですが、外に出た愛犬は草むらや土の上を走り、道端のものに鼻を付けてニオイを嗅ぎ回ります。そのため、外から帰ってくると足の裏だけではなく、おなかまわりや顔まわりが汚れていることもあります。

そこでおすすめなのが、玄関や勝手口の外に洗い場を設置することです。家に入る前に洗い場があれば、雨に打たれたり、水たまりで遊んだりした後も体をきれいにすることができます。もちろん、家の中に土や草などを入れないことにもなるため、家の状態を清潔に保つことにもつながります。

まとめ

いつでも自然体で、素直な心で接してくれる愛犬。時には笑っているように見えたり、寂しさに共感してくれるようにそばにいてくれたり。そんな愛犬と一緒に過ごすことで、楽しい時間は2倍にも、何倍にもなるのではないでしょうか。まさに人生になくてはならない存在です。

そんな愛犬のことを考えて、家づくりの際に取り入れたいちょっとしたポイントやアイデアがこの記事のテーマです。愛犬がよろこぶ顔を想像しながら家づくりをするのも、楽しい時間となるでしょう。

ただし、工務店やハウスメーカーが犬と暮らすことに理解がない場合、家づくりはうまくいきません。ぜひ、愛犬と暮らせる家を数多く建てている会社を選びましょう。また、犬と暮らすことについて理解がある人に担当してもらうのもポイントです。

なおハウスジャパンでは、ペットと過ごせる住宅をこれまでたくさん建てています。「ペットと暮らすお家づくり相談会のイベント」も定期的に開催していますので、お気軽にご参加ください。

マーケティングチーム

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