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マーケティングチーム
2025.03.05 UP
写真提供:岡崎市
愛知県のほぼ中央に位置する岡崎市は、県内で3番目に面積が広い都市です。旧石器時代から人々が住み始め、室町時代に築城された岡崎城を中心にさらに発展しました。徳川家康の生誕地としても知られ、徳川家とともに栄えた「歴史のまち」ともいわれます。
本記事は、そんな岡崎市の暮らしやすさについて解説します。住みやすさのポイントや、子育てに対する支援策なども詳しく紹介します。
まずは、岡崎市の地理的な特徴や産業構造、基本情報などから、どのような都市か見ていきましょう。
岡崎市は愛知県のほぼ中心部に位置し、豊田市、安城市、西尾市などと隣接しています。2003年4月1日には全国で31番目、愛知県内の都市としては3番目の中核市に移行しています。
約1万5000年前の旧石器時代から人々が住み始めた歴史の古い地域で、室町時代に築城された岡崎城の宿場町としてさらに発展していきます。良質な御影石の産地であることから石製品、ほかにも八丁味噌など多くの伝統産業を保有しており、西三河地域の歴史・文化・産業の拠点としても発展しています。
のちに江戸幕府を築いた徳川家康(幼名:竹千代)が1542年12月26日に岡崎城で生まれたことでも知られており、岡崎市では家康に関連するイベントも開催されています。
下記の表は、2025年2月1日時点の岡崎市の基本情報をまとめたものです。
総人口 | 382,360人 |
男 | 193,576人 |
女 | 188,784人 |
総世帯数 | 171,367世帯 |
引用:岡崎市統計ポータルサイト「人口(令和7年2月1日)」
http://webhp.city.okazaki.aichi.jp/tokei-portal/tokei000.htm
2020年の国勢調査をもとに公表された「あいちの人口令和2年国勢調査」によると、人口の多さは愛知県の38市のうち3番目です。総面積387.20km²は県内で3番目に大きく、人口密度は54市町村のうち41番目、38市のうち32番目に当たる993.4人/km²となっています。ゆったり暮らせる環境が整っているといえます。
次に岡崎市の魅力について、2つのポイントから見ていきましょう。
写真提供:岡崎市
岡崎城に代表されるように、岡崎市には歴史を感じさせる街並みが市内各所にあります。岡崎市ではこれらの景観を守り、次世代に伝えるために「岡崎市歴史まちづくり協議会」などを通じてまちづくりを進めています。2016年には「岡崎百景」を選定しており、翌年2017年には都市景観大賞「景観まちづくり活動・教育部門」(国土交通省)で優秀賞にも選ばれています。
岡崎城のほか、徳川家康の騎馬像や菩提寺である大樹寺、3代将軍家光が創建した瀧山東照宮など徳川家のルーツがたどれるのも岡崎市の魅力です。歴史を学ぶ機会が豊富にあるのは岡崎市ならではです。
また岡崎市では、家康の功績や信念を語り伝えるために2024年9月に「徳川家康公顕彰条例」を制定しています。家康ゆかりの歴史文化資産の保存・活用を図ることで、地域活性化につなげていくことを目標としています。
写真提供:岡崎市
徳川家康生誕地として華やかな歴史を持つ岡崎市では、歴史を感じさせるお祭りやイベントが多彩に開催されています。代表的なのが以下です。
写真提供:岡崎市
・家康行列:勇猛な三河武士団の出陣式や行進などによる絢爛豪華な時代絵巻。毎年4月に開催され、岡崎市の春の風物詩となっています。
・伊賀八幡宮「武者的神事」:弓矢を放ち、的板の割れた数で吉凶を占う伝統神事。江戸時代初期から行われており、徳川家康も楽しんだとされます。
・家康公生誕祭:家康公の生誕をお祝いするお祭り。龍城神社を舞台に、「家康公生誕祝道中」「蟇目の矢」「竹千代みこし」などが行われます。
・須賀神社の大祭:かつては祇園祭として行われていた春の祭礼。4台の山車が市内を練り歩きます。
このほか、「岡崎城下家康公夏まつり花火大会」や岡崎天満宮の祭礼「天満天神祭」など、季節ごとに大きな祭りやイベントが開催されます。
岡崎市の住みやすさについて、2つの角度から見ていきましょう。
写真提供:岡崎市
岡崎市は総面積387.20km²のうち59.5%が森林を占めており、特に東側は自然が豊富です。一方、西側には岡崎平野が広がっており、中央アルプス南端に水源を持つ矢作川が三河湾に流れていきます。岡崎市内には、こうした地形的特徴から自然を満喫できるスポットが各所に点在しています。
中でも大切な自然を次世代につないでいくために、市民交流の場などとして指定しているのが「水とみどりの森の駅」です。「くらがり渓谷」「おかざき自然体験の森」「わんパーク」「北山湿地」「鳥川ホタルの里」「おおだの森」の6つを「森の駅」として指定しており、整備および支援しています。
岡崎市には、スーパーマーケットや見どころの多いショッピングセンターなどの商業施設が豊富にあります。代表的なのが以下です。
イオンモール岡崎:専門店街のほか、シネマ館やデパ地下型食料品売り場「ジェイアール名古屋タカシマヤ フードメゾン岡崎店」など180件超の店舗が出店する大型商業施設です。
OTO RIVERSIDE TERRACE:岡崎エリア初出店のお店や人気店の新業態レストラン、ホテル、会員制のコワーキングスペースなど多彩な店舗が集結する大型複合施設です。東岡崎駅に直結しています。
SWING MALL:2024年4月に名鉄東岡崎駅南口に誕生した「Swing-by Higaoka Life」をコンセプトとする商業施設です。地上3階建てで17テナントが軒を連ねています。
また2025年秋には、約170店舗が並ぶ愛知県初の大型アウトレットモール「(仮称)三井アウトレットパーク岡崎」がオープンする予定です。
このように商業施設が充実していることから、岡崎市の年間小売販売額は2020年に県内4位となりました。
岡崎市での子育てのしやすさについて、3つのポイントから解説します。
岡崎市では、独自の子育て支援を行っています。代表的な4つの支援事業を見てみましょう。
岡崎市では、子どもとの適切な関わり方を身につけることができるように「岡崎市親子関係形成支援事業」を行っています。過去に、年少から10歳までの子どもを持つ家族を対象に、声のかけ方や約束の仕方、しかり方、ほめ方などを学ぶ講座「イライラしない子育て法」(全4回)を実施しています。
「岡崎市プレママ・ベビーケア応援事業」とは、子どもを授かった家庭に対する給付金事業です。妊娠期から出産、子育て期を応援するために、以下の給付金を交付しています。
・プレママ応援金…妊婦一人あたり5万円
・ベビーケア応援金…子一人あたり5万円
「プレママ応援金」は妊娠届出時、「ベビーケア応援金」は生後2~4か月ごろに実施される「こんにちは赤ちゃん訪問」時に面談を行うことが条件です。
「親子で学ぶ♪乳幼児を守る安全講習(幼児を守る親子教室)」は、0歳~未就学児とその親を対象に行われる安全に関する講習です。乳幼児に起こりやすい事故の予防と手当ての仕方を、実際に体を動かしながら学ぶことができます。講師は日本赤十字社の指導員が担当しており、参加費は無料です。
「まちかど ほっと相談室(乳児健康相談)」は、定期的に開催される0歳児の保護者向けの相談会です。母乳に関する「おっぱい相談」、発達などに関する「育児相談」、離乳食に関する「栄養相談」のほか、体重計測などができます。
開催場所は市内の交流センターなど4か所で、それぞれに開催日が設けられています。申し込みは不要です。
岡崎市では子育てが楽しくできるようにさまざまな支援事業が行われていますが、パパ向けの支援事業も充実しています。
「おかざきパパマイスター養成講座」は、パパとして子育てを楽しみたい方を対象に開催される講座です。年4回開催され、すべてに参加したパパを「おかざきパパマイスター」として認定しています。
妊娠中から小学校低学年以下の子どもがいるパパとママが対象です。各回、前半は子育てセミナー、後半はパパ同士のグループトークという内容になっています。
岡崎市では、家事や育児に対する意識向上を目的に、パパになる方に「パパって最高!~岡崎市版父子手帳~」を配布しています。母子健康手帳を交付する際に一緒に交付しており、ホームページで閲覧することもできます。
「産前産後の女性の心と身体について」「夫婦でのコミュニケーションのコツ」など、これから育児を始める男性にとって必要な情報が掲載されています。「おかざきパパマイスター養成講座」や「みんなの声で作る!おかざきこそだて会議2023」の出席者などの声も反映させており、岡崎市独自の内容になっています。
「PAPATOパークおかざき」とは、「いつも同じ遊びばかりで子どもが退屈している」「子育ての悩みを共有できる仲間が欲しい」といった悩みを持ったパパ同士の交流会です。主に岡崎市内の東公園に、パパと子どもが集まって行われます。
開催日はホームページなどで発表される仕組みで、2024年は6回開催されています。参加料や申し込みは不要で、ママも参加できます。
岡崎市では地域全体で子育てをサポートする事業が充実しており、地域での子育てもしやすいと考えられます。
「子育て支援の会」とは、学区内の保護者を支援するサークルの会です。「お母さん同士の友達が欲しい」といった方などが参加し、市内の民生委員や児童委員が子育ての援助を行っています。
岡崎市には47の小学校がありますが、2024年4月時点で32のサークルがあり、35の学区に対応しています。
岡崎市では、「友だちを作りたい」「悩みを聞いてほしい」「おしゃべりを楽しみたい」といった子育て中のママたちが集まってさまざまなサークル活動を行っています。例えば、未就園児とその保護者が集まる「なかよし会」、多胎児を育てている方の「ツインエンジェル」、岡崎市外から転入してきたママたちの「ようこそママ」などが総合子育て支援センターなどで活動しています。
岡崎市では、地域で子育て支援を行っている団体の登録制度を設けています。例えば、お金や住宅取得などの情報を提供する「NPO法人 暮らしの教育機構」や、子育て中のお母さんを元気にするためのワークショップなどを開催している「ガーベラ文庫」などが登録されています。
岡崎市では公式サイトで情報提供や、支援団体同士が交流できる会を開催するなどのサポートを行っています。
岡崎市で暮らし始めたら、ぜひお出かけしてほしい人気のスポットを厳選して紹介します。
岡崎市康生町561-1
写真提供:岡崎市
「岡崎城」は、徳川家康が生まれた城です。別名「龍ヶ城」といわれるのは龍にまつわる伝説が多いからで、家康(竹千代)が誕生した際には黄金の龍が城の上に現れたと伝えられています。
「五万石でも岡崎様は お城下まで舟が着く」と歌われた岡崎市のシンボルともいうべき存在で、周辺は岡崎城公園として整備されています。歴史資料館「三河武士のやかた家康館」のほか、「二の丸能楽堂」「徳川家康公像」など見どころも豊富です。なお、3層5階の天守は1959年に再建されたもので、2006年には日本100名城にも選出されています。
岡崎市康生町561
写真提供:岡崎市
龍城神社は、御祭神として家康と、岡崎城最後の城主である本田忠勝が祀られている神社です。岡崎城に隣接しており、初詣や初宮参り、七五三などの際に数多くの市民が訪れています。
龍神が現れた際に水が噴出して龍神に注いだと伝わる「龍の井」は、出世や開運、安産、厄除けなどの加護があるとされるパワースポットです。
岡崎市八丁町69
写真提供:岡崎市
カクキューは、岡崎市の名産である八丁味噌の老舗メーカーです。本社屋と史料館が国の登録有形文化財に登録されており、直径6尺の巨大木桶が並ぶ味噌蔵などを巡る工場見学を毎日無料で実施しています。
お食事処「岡崎カクキュー八丁村」では名物の味噌ソフトクリームなどが楽しめるほか、レトロな雰囲気の敷地内は写真スポットとしても人気です。
岡崎市淡渕町字堂面125 わんパーク内
「ボウケンノモリオカザキ」は、大自然の中でわんぱくに遊べる森「わんパーク」内の冒険施設です。森の立木を使った樹上アスレチックが難易度別に3コースあり、子どもから大人まで楽しめる総合アウトドアパークです。
ハーネスがいらないネットトンネルや丸太渡りなどで遊べる「モリノアソビバ」は、3歳から無料で利用できます。
岡崎市の建築実例として紹介するのが、販売中のモデルハウス「日常を楽しむアメリカンヴィンテージスタイルの家」(コミュニティタウン岡崎中島Ⅱ A-1棟)です。テーマは1940年代のアメリカ。カバードポーチや外装材「ラップサイディング」を用いて、おしゃれに仕上げています。玄関クロークと2か所のWICを配置しており、収納力も抜群です。
L字型のウッドデッキが印象的。間口の広い敷地を生かして、車が3台駐車できるのも特徴です。
雨が降っていても濡れずに家に入れるカバードポーチとラップサイディングが、アメリカンスタイルを演出しています。
大きな南向きの窓からたっぷりと日差しが差し込むLDK。スケルトン階段と吹き抜けで開放感も申し分ありません。
2階のホールには書斎代わりのカウンターを配置。開放的な吹き抜けや、規則性を持って並ぶ縦長の高窓の向こうに見える景色がリラックスを誘います。
アーチ型の垂れ壁が印象的な玄関クローク。可動棚と有孔ボードが付いており、収納力もたっぷりです。
徳川家康の生誕地である岡崎城など、歴史的な建造物が並ぶ岡崎市。その情緒ある街並みや伝統的なイベントは、岡崎市ならではの魅力です。
市内には大型商業施設も点在しており、暮らしやすさは申し分ありません。また、子育て世帯に対する支援も充実しているため、子育てがしやすい環境ともいえます。
ハウスジャパンでは、そんな岡崎市で暮らすのにふさわしい住宅ブランドを多彩に用意しています。例えば「定額制自由設計」住宅や、費用重視の選べるデザイン住宅といったように、オーナー様のこだわりや思い、予算などに合わせてお選びいただけます。詳細については、お気軽にお問い合わせください。